当協議会の会員事業所様の活動が、千葉日報に紹介されました。
以下は、記事の引用となります。
感染前提に対応工夫 八千代のデイサービス 昨年休業の経験踏まえ
「千葉日報2022年(令和4年)2月5日掲載・千葉日報社発行」
千葉県内の新型コロナウイルス新規感染者数は一日5000人を超え、高齢者施設でクラスター(感染者集団)の発生が後を絶たない。収束が見通せない中、八千代市のデイサービス施設「リハビリスタジオてぃーだ八千代高津」は、昨年に職員が感染して休業した経験を踏まえ「感染者が出ることを前提」に対策を講じる。保健所に濃厚接触者の有無を素早く判断してもらうため、通所者の利用状況をより詳細に記録。独自の検査キットを常備するなどの工夫も重ね、通所者や家族に影響が出ないよう心を砕く。
同施設は一日の定員が65人で、転倒して骨折するなどした後のリハビリ目的で通い始める高齢者が多数。通所者の女性(86)は「最初は補助がないと歩けなかったが、リハビリを重ねて1人で歩けるようになった」とうれしそうに笑う。
少しでもリハビリを休むと体力を戻すには倍以上の時間がかかるといい、コロナ禍でも「通い続けたい」というのが多くの通所者の願いだ。
そんな中、2回目の緊急事態宣言が発令された昨年1月に職員1人の感染が判明。金田伸広総合施設長(40)によると、施設はすぐに施設運営の指示を仰ぐため保健所に連絡したが「電話が全くつながらなかった」。
八千代市や県とは連絡が取れ、消毒用アルコールやマスクの優先配布を受けたが、濃厚接触者の有無や営業再開は保健所の判断が必要。複数台で電話をかけ続け、保健所とようやく連絡が取れたのは5日後だった。施設はこの間、念のため休業したが、保健所の調査で施設に濃厚接触者はおらず休業の必要はなかった。
通所者や家族からは「自分は濃厚接触者なのか」「詳しい状況を知りたい」と不安の声が寄せられたが、保健所と連絡が付くまでは十分な回答ができずじまい。通所者が濃厚接触者か不明なため家族も出勤を控えざるを得ず「いつになったら仕事に行けるのか」と尋ねられたこともあった。
こうした経験から施設は、感染者が出た場合の対応マニュアルを作成した。昼食時の座席や食事時間、送迎時の車内の座席位置など、実際に保健所から聞かれた内容を詳細に記録。濃厚接触者の有無を判断するのに必要な情報を、いち早く正確に保健所に提供できるよう心掛けている。
保健所と連絡が取れないことも想定し、独自検査キットも複数常備。簡易的な検査ではあるが、本人や周囲の検査結果を伝えることで、少しでも通所者と家族が安心できるよう努める。
金田総合施設長は「この状況では誰が感染してもおかしくない。感染者が出ても、保健所へ正確な報告をしたり、濃厚接触者を出さないよう対策を徹底したりすることが大切」と強調し
体操を行う「リハビリスタジオてぃーだ八千代高津」の通所者ら=八千代市
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